転職で年収ダウン！？失敗するケースと正しい対策
「今の仕事や職場に馴染めなくて辛い」「本当は他にやりたい事がある」そんな事を考えながら日々の仕事に従事していませんか？とは言え現職と比べて収入が下がってしまい、生活に支障を来たすのが不安で転職に踏み切れないと言った人も居るのではないでしょうか。今回の記事では転職時に年収が下がってしまうケースとその正しい対策を紹介したいと思います。転職に関する不安解消のお役に立てれば幸いです。
年収ダウンしてしまう転職の方法とは一体？
転職が年収ダウンに繋がってしまうケースにはいくつかのパターンがあります。まず「流されるままに転職してしまうケース」です。「相談に乗ってもらった人から転職を勧められたから」「周りが今の仕事を辞めて自分だけ取り残されそうだったから」といった理由で転職に踏み切ってしまうとその後の仕事に対するモチベーションが上がらず、業績や昇給に繋がらないまま結果的に年収が下がってしまう危険があります。また、流されるままに採用試験を受けて給与交渉をなおざりにしてしまう事も年収ダウンの大きな要因と言えるでしょう。
自分のやりたい仕事を重視するあまり低い給与待遇で妥協してしまう事も転職で年収を下げてしまう人によくある傾向です。自分の夢に向かって前へ進む事は大事ですが、収入が減ってしまい生活に影響してしまうと目指す夢も遠のいてしまいます。転職は希望と現実のバランスを見極めて踏み出す事が大事です。また、希望の職種に前職の経験が活かせない場合も給与面で不利に働く場合があります。特に技術職では能力によって企業貢献度に著しい差が生じてしまうので注意が必要です。
年収が下がってでも転職したほうがいい理由は？
確かにお給料は生活する為に必要不可欠なものであり多く貰える事に越したことはないでしょう。しかし自分が希望する新しい仕事が今まで続けてきた現職よりも給与が良いとは限りません。年収が下がってでも転職した方が自分の為になる、それはどういった場合なのでしょうか？
多くの場合、職場というものは自分一人が仕事をしている場所ではありません。中には自分一人だけで切り盛りするような仕事もあるかもしれませんが、大抵は同僚や上司、後輩といった人間関係の中で仕事をこなしていく事になります。仕事を上手く進める為には職場の良好な人間関係やチームワークが大切です。同僚や後輩とウマが合わない、上司のパワハラが酷いなど職場の人間関係に恵まれない場合は例え年収が下がってしまっても転職に踏み切った方が自身の為になる事が多いと言えるでしょう。
今の仕事に忙殺されて残業や仕事の持ち帰りでプライベートの時間が取れないケースも転職が有効的です。時は金なりとも言いますし、自分の時間はお金と同等、またはそれ以上の価値を持つものです。多少の年収ダウンには目を瞑ってプライベートを確保する事も時には大切です。必死に働いているとつい見落としがちですが、自社の雇用条件や労働環境を一度見直してみると良いでしょう。不当な残業時間や天引き、上層部からの圧力など所謂ブラック企業に勤めているならば収入減を覚悟の上でも転職を考えた方が良いです。お金は命には替えられないのですから。
また、経験の無い業種への転職は年収ダウンの要因になる事は前述しましたが、逆に言えば今の業種から離れたい、新境地へチャレンジしたいという気持ちがあるならば年収が下がっても転職する事が自分の為になるでしょう。新たなジャンルでの経験が人を成長させる事はよくある事です。
給与が下がってしまっても大丈夫なもの
例え転職をきっかけに年収が下がってしまったとしても、生活が著しく苦しくなってしまうという事例はごく稀と言えます。転職には年収ダウンのリスクを補うだけのメリットもあるからです。仕事のストレスを趣味や食事で散財する事で発散している人も少なくないでしょう。たまには自分の為にお金を使ってモチベーションを取り戻す事も大事ですが、やりたい事を我慢しながら目の前の仕事に打ち込まなければならない、職場の人間関係などによるストレスから開放されればストレス発散の為のお金を抑える事も出来るのではないでしょうか。
企業から支給される給与は社会保険料や所得税をはじめとする各種税金が予め引かれた金額です。これらの費用は収入額を元に算出されるものがほとんどである為、自身の収入が下がれば相対的に抑えられます。つまり、転職で収入が下がったとしても支出もある程度下がるのです。また、転職先の条件によっては家賃や車の補助金制度などで固定費を削減出来る可能性もあります。ゴルフ接待などの必要がない場合もプレイ料金や道具費用が必要なくなるので転職によって支出を抑えられるケースもあるのです。
将来的に成功する転職活動のポイント
新たな業種への転職は移動先の企業で即戦力になる事が難しい為、現職からの年収ダウンは避けられないと言っても過言ではありません。よって、年収を維持したまま転職する方法を探るよりも、福利厚生の充実具合や昇給制度、自分のやりたい事が本当に出来るのかどうかなど純粋な給与面以外の項目で転職先を選ぶ方が生産的で将来の自分の為になります。
とは言え生活していく為に働いてお給料を貰う訳ですから、その生活水準が落ちてしまっては元も子もありません。やる気やモチベーションは普段の生活が充実してこそ沸いてくるものです。やりたい仕事が見つかったけれど、極端に収入が下がってしまう事が予想される場合は立ち止まって考えてみましょう。今の自分の生活レベルはどの程度の収入があれば維持していけるのかを把握し、現収入からの減額幅に予め許容範囲を定めて転職活動に望む事が転職後に後悔しない為の重要なポイントと言えます。
まとめ
人生の中で多くの時間を費やす事になる「仕事」、どうせなら自分のやりたい事に従事して充実したビジネスライフを送りたいと思うのは自然な事です。「なんとなく今の会社に入ってしまったけど夢を諦めきれない」「仕事をしている内に他のやりたい事が見つかった」など、仕事に従事しながら思う事は人それぞれでしょう。年収ダウンを気にして自分のやりたい事に取り組み出せないのは勿体無い事です。
収入が下がっても併せて支出が減る事も多いですし、何より人生は一度きりです。生活を維持出来るだけの収入が見込めるのであれば、手取りの減収を恐れずに一歩踏み出してみてはいかがでしょうか？自分の夢を追いかける事はあなた自身にしか出来ない事なのですから。