転職して後悔するケースとは?後悔しないため方法
もうこんな会社やめてやる!と思ったことは誰しも一度はあると思います。けれど、今この会社をやめてもその後の未来を考えられなくて、結局は残ってしまうことがほとんどではないでしょうか。一度きりの人生ですから、何事もチャレンジとはいうものの無計画なチャレンジは後悔の元になります。転職をするにせよ、しないにせよ、しっかりと人生計画を立てることが大事です。
転職の失敗ってどんなケース?
転職を失敗して後悔した、という経験談には多種多様なケースがあります。まずは転職先が離職率の高い業界だと知らずに転職してしまった、などがあげられます。具体的には、前の職場よりも時給換算すると賃金がさがっていた、残業が思っていたよりも多かったというものです。
飲食サービス業やホテル業など人と直接関わる職業はクレームもダイレクトに伝わってきますのでやはり離職率は高いようです。また、塾などに代表される学習支援の仕事も離職率が高いというデータがあります。幼い頃お世話になった塾やピアノ教室などですが、実際に教える側の立場になると苦労はかなりあるようです。やはり業界的に転職者が多いところはそれなりの理由があるのでしょう。
ただ、休みの多さや時間外労働の有無などは、事前にある程度調べることができますが、職場内の人間関係までは調べることはできません。転職する、と決めてその会社に面接に行く際には、ぜひとも会社内の雰囲気も味わってきましょう。
前の会社に戻ることはできる?
以前であれば「出戻り社員」というのはあまり良いイメージがありませんでした。ですが昨今では徐々にその風向きが変わってきている傾向がみられます。と言っても大手を振っての大歓迎というわけではなく、あくまで「ありかなしかの二択ならばあり」といった程度なので注意しましょう。
なぜ転職をして出て行った「出戻り社員」は昔よりは受け入れられるようになったのでしょうか。その背景はなんといっても企業の人材不足にあります。一度その会社を経験している人であれば一から仕事を教える手間が省け、即戦力となり得るからです。
ただ、ここで注意しなければならないのは「なぜ自分は転職を決意したのか」という点です。転職した先の職場が理想と違うからと言って過去を美化してはいないでしょうか。転職を決意する理由は様々ですが、そこには自分の中に譲れない何かがあったはずです。昔ほど嫌われてはいない「出戻り社員」は一つの選択肢としてしっかりと見据えることが重要です。
転職で成功する人と後悔する人は何が違う?
転職で失敗する人の共通点は「前の会社にとらわれがち」という点があげられます。気付いたら前の会社との違いに目を向けてしまい、それを欠点と受け取ってしまう人は例え世間的に成功と言える転職をしても「転職を失敗した」と感じてしまうようです。足りないモノ、なくしてしまったものにばかり目を向けていては新しい職場に転職できても後悔してしまうケースが少なくありません。逆に成功する人の共通点は「自分の長所短所をしっかり把握している」「自分の将来のビジョンを持っている」という点があげられます。
面接などで聞かれる定番のテーマですが、やはりこれにしっかり答えられる人、そしてその会社のニーズに合わせられる人というのは転職成功が多いようですね。また能力ではなく「ありがとう」と口にできるかどうか、という点で見る人もいます。現状に満足し、感謝を出来るというのは裏を返せば余計なプライドがない、とも見られますね。
仕事を変えて後悔しないための方法
まず一番大事な事柄は「自分がなぜ転職するのか」「この仕事で何が出来るのか」という面接で聞かれる定番の質問にきちんとした回答ができるかどうかです。ただ漠然とした現在の職場への不満で転職をしようとするのは後悔してしまう典型例です。それは、ただの逃げの行為であり、転職したら全てがうまくいくという夢を見ているだけになってしまいます。
きちんと転職をしたいのであれば、まずそれらの定番事項に対してきちんと自分なりの答えを持ちましょう。その上で、就きたい職種、会社についてしっかりと下調べを行いましょう。正直なところ、現在の不満が全て解消される理想の職場に出会うというのはとても難しいことです。ですから、解消したい不満の優先度を決め、それを軸に働きたい職場を見つけることが肝心です。そのためにはとにもかくにも情報が必須となります。今は様々な転職支援サイトや公的機関もありますので是非有効に活用してください。
まとめ
今より良い生活をするための転職が理想と違うというのはとても切ないものです。ですが、人間なのでいつかは「前の職場に残っていた方が」とか「もう少し時期を待ってから転職すれば」と言ったもしもの空想にとりつかれてしまう時が出てくると思います。ですが、それはある意味自然なことがですので、不満要素と納得がいってる部分などを比べてみましょう、そうすると意外と良いところに目がいくものです。
ですがもし、悪いところばかりと思った際にはもう一度転職活動をしてみたり、前の会社に出戻ったりするのも一つの選択です。自分自身に制限をかけず、納得のいく転職を目指しましょう。