転職でブランクの期間はどれくらい不利になる？
前職を辞めてから一定のブランクがある場合、転職活動で不利になるのでは？と不安に感じる方が少なくありません。しかしながら、採用担当者を納得させられるようなしかるべき理由があれば、多少のブランクがあっても決して不利になることはありません。ブランクの捉え方や面接で質問された時の答え方などについて、解説していきます。
転職時にブランクはどれくらいあると気になるもの？
ブランクがあると、企業側からどう見られるかが気になって思うように応募書類の準備ができないこともあるかもしれません。このようなブランクを気にする転職者は大変多く、転職活動をするに当たってもどう乗り越えるかが1つの課題になってきます。平均的なブランクの期間は、2か月から3か月といったところです。転職市場でも特に「〇か月以上のブランクは問題あり」というルールはありませんが、平均的な期間よりもブランクがかなり長引いている場合には、企業側でも転職者の状況について少し気にするケースが多いです。
一般的に半年以上のブランクがある時には、面接の際に理由について質問される可能性があるでしょう。ただ、女性の場合にはブランクの期間に結婚や出産などをしているケースが多々あります。したがって、企業側でも長いブランクがあるからといって必ずしもネガティブに捉えるわけではありません。また、ブランクの期間を利用して、資格取得やキャリアアップのための勉強をする方も増えていますので、回答の仕方によってはポジティブに捉えてもらうことも十分に可能です。
ブランク期間を含めての自分を認めよう
転職活動中の方は、概して前職での実績や業務内容などをベースに自己PRをする傾向があります。在職中の活躍にスポットを当てて話を進めていくため、職を離れたブランクの期間については説明が手薄になりがちです。ブランクの時期の自分についてネガティブに捉えている方も少なくなく、企業側にポジティブなイメージを与えるのが難しくなってしまうことも。確かに、ブランクの期間には自分の適性や今後の方向についていろいろな悩みが生じてくるでしょう。
実のところ、それまでのキャリアを振り返り、自分自身をリセットするためにあえてブランクの期間を設ける方もいます。それまで多忙な毎日を送っていた方の場合は、ゆっくりと進路について考える時間が欲しいということもあるでしょう。このような状況は、一見ネガティブに思えてもその後のキャリアを築いていく上で大切なステップになります。悩んでいる自分自身を認めてあげることが、状況をポジティブに捉えるためのコツです。自分自身を認められれば焦りもなくなり、落ち着いて今後のプランを考えられるようになります。自信も湧いてきますので、魅力的な自己PRがしやすくなるでしょう。
ブランクをプラスに捉えられる例とは？
ブランクがある時には、いつ面接できかれても良いように回答を準備しておくのがベストです。面接官にプラスの印象を持ってもらえるような答え方をマスターしておきましょう。仕事を休んでいた、といった印象を与えないためには、ブランクの期間に何をしていたかを説明することが大切です。例えば「仕事をしている間は忙しくキャリアについて考える時間がなかったため、離職をしてキャリアプランニングの時間を確保した」といった回答なら、仕事に対する前向きな姿勢をアピールできます。
また「資格取得の勉強や情報収集をしていた」といった回答もプラスの印象を与えられます。キャリアアップをする目的で仕事から離れていたという点を、前面にアピールすることが1つのポイントになるでしょう。単なる休みの期間と捉えられないように、何らかの形で転職活動を行っていた状況を伝えましょう。前職を離れてからの活動状況をしっかりと伝えれば、ブランクを感じさせずに自分の経歴をアピールできます。今後のキャリアのためにも離職が必要だったという流れで説明ができれば、退職についてもネガティブに捉えられることはないでしょう。
ブランクは不利になるとは限らない！焦らず前に進もう
転職活動は、思うように進まないことも多いもの。ブランク期間が空いてしまうのを恐れていると、本来の希望とは違った形で転職先を決めてしまうことがあるため、スランプの時期でも焦りは禁物です。なかなか転職先が見つからない時には、離職している期間を利用して実際に資格取得に挑戦してみるのも良い方法になるでしょう。貴重な時間を確保できたと考えて、ポジティブに転職活動を進めていきたいところです。
面接官にブランクの時期をプラスに捉えてもらえるかどうかは、実のところ自分次第。自分自身がブランクの時期を目的を持ってポジティブに過ごしていれば、面接官を納得させられるような転職活動のストーリーが浮かんでくることもあるでしょう。職場が決まらない、といったマイナスの状況にとらわれていると、自己イメージもネガティブになってしまいますので、できる限りプラスの要素に注目するようにしましょう。説得力のある説明ができるように準備をしておけば、ブランクがあっても障害を感じずに転職活動を進めていけます。